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千葉市稲毛区のお店は閉店しました。ありがとうございました!

昨日は千葉市稲毛区のお店の閉店日でした。

早朝から寒くて時折小雨も降る中、たくさんの方がオープン前から並んでくださりました。
手作りなので大量には作れないこともあり、ご迷惑やご不便をお掛けしましたが最終日はどなた様からもテンチョへ不満の声もなく、本当に楽しく笑顔で終了することができました。
これも皆様の優しさとご協力のおかげだと思っております。
本当にありがとうございました。どなた様もお風邪をひいてないことを祈ります。。。

このお店を立ち上げた時は、OLからベーグル屋さんになったテンチョが無知で本当に何もかもが初めてで上手くいかないことばかりで、常に手探りで、本当に大丈夫かな?っていうお店でした笑。
好きな仕事なので「苦労」とは思わないまでもベーグル作り以外でも難しいことがたくさんありました。でも美味しいベーグルをなるべく数多く作るためにがんばりました。

結局今日を迎えて思ったのはベーグルのことじゃなく、人と人の繋がりって本当に大切でかけがえのないものなんだなってことでした。
お客様からお手紙を頂いた中に、
大好きな仕事を辞めて子育てが始まった時に幸せを感じられずドンヨリ育児をしていました。
だけどベビーカーを押してブランブランのドアを開けるとニコニコテンチョとベーグル達が迎えてくれて、その時初めて「仕事を辞めたことで広がる楽しい世界があるんだ!」って気づくことができました。と書いてくださってました。
そんな風にブランのことを思ってくださって嬉しかったです。

人とちょこっとお喋りしたかったり、ベーグルを初めて作る人がワクワクしながらゆるぱん教室に来てくれたり、絵本読み聞かせの会で子供がじっとしていられるかしらとドキドキしながら来てくれる人がいたり。

逆にクンちゃん(テンチョの息子3歳)いつも面倒を見てくれるスタッフがいたり、イベント出店などではクンちゃんをちょっと見ててくれるパン屋さんの友達がいたり、絵本読み聞かせをボランティアで引き受けてくれる友人がいたり、テンチョのぼやきを全面的に聞いてくれるボス(旦那さん)がいたり。

そうやって人と人が繋がって優しさでできたお店でした。そういうあったかい場所にできたのは、お客様、スタッフ、ご近所さん、友人、家族、みんなのおかげです。
みんなに支えられて8年半続けて来れました。
楽しい時間をありがとうございました。本当に楽しかったです!!

長崎県五島市に移転しますが、千葉で経験したことを活かしてまた地域の方々とお店を育てていけたら嬉しいです。
もちろん美味しいベーグルを作ることも忘れずに笑。

まだまだユトリパンコヤ・ブランブランは続きます。
2月初旬に長崎県五島市に引越しをして、住居と店舗を整えてから事業を再開します。
店舗での営業、通販の再開のお知らせは、HP、blog、Facebook、Twitter、instgramでお知らせ致します。しばらくの間、お休みになりますがまた今後ともよろしくお願い致します。

   

2度と同じ時は過ごせないってこと。

お店をオープンして数年は、売れ行きも安定しなかったこともあり夜7時頃までお店を開けている日がありました。

その頃、仕事帰りにお店に立ち寄ってくださったちょっと年下のお客様達は、今となっては本当にかけがえのない友達になりました。
お店閉めた後に当時のスタッフとみんなで持ち寄りパーティーやったり、時にはピザ焼いたり、たまに男子ごはんでステーキ焼いてくれたり。雪の日には雪だるまを作ったり。

「彼氏ができた」とか「今の仕事辞めたい」とか、みんなでたわいもない話をして「じゃ、テンチョまたね〜」って。またお店に来てくれて。

あれから時は経ち、いろいろなことが変わりました。
結婚して遠くの街に嫁いだ友達も2人。正直、嬉しい反面めちゃくちゃ寂しかった。。。
そうはいってもそのうちテンチョも子供ができて夜までの営業はできなくなりました。
もちろん連絡を取らなくなっちゃった子もいました。
やがて、あの楽しかった放課後のような時間は無くなりました。

今日久し振りにお店に来てくれた友達は23歳の時に知り合って、29歳になっていました。
結婚報告があったんです。本当にうれしかったです!
お手紙をもらいました。
その中に、
「あの頃はいつものメンバーがいてとても癒しの空間でした。時は流れるとは本当の話で日々いつものように生活していても変化が起こり、2度と同じ時は過ごせないんだなと感じるこの頃です。」
「今を楽しむってことがどれだけ大切か、もっと今を大事にしなきゃいけないのかなと思います。」
と、書いてありました。

その通りだなって思いました。

テンチョはこの8年、自分の好きなこと、主にお店のことばっかり考えて生活してきました。
クンちゃんが生後3ヶ月から仕事復帰しましたが、
クンちゃんが大きくなるにつれて「こんな可愛いこと言う時期もすぐ終わっちゃうんだろうな」
「もう少し一緒にいる時間作らなくちゃな」とか思いながらも、日々仕事に追われて振り返る時間もちゃんと取らずにどんどん過ぎて行きました。
一度立ち止まってお店のこととクンちゃんのこと考えたいなと思ったのも五島に移住する一つの要素かもしれません。

バランスよくっていうのは難しいですが、もう少しクンちゃんと一緒に過ごす時間や、ボスとはクンちゃんの未来のことを相談したり、仕事の話を以前のようにワクワク♪しながらしたいなと思うようになりました。

五島に移住してそれができるのかはわかりませんが、一旦リセットしてみます。
今のお店であの頃みんなからもらったかけがえのない時間は大事に胸にしまって。
・・・ま、たまには開けてニヤニヤしよっかな笑。

今までお店に来てくれて、お喋りしてくれてありがとうね。

テンチョはテンチョらしく。
みんなはみんならしく。
会いたくなったら、またいつでも会えるよ!

稲毛のお店の閉店まであと2ヶ月切りました。

稲毛のお店の閉店まであと2ヶ月切りました。
告知してからあっという間でした。。。

最近はblogを読んでくださった方々から
「お店移転しちゃうんですって〜」とよく声を掛けて頂くようになりました。

五島に行きますが、稲毛が嫌になった訳では決してないのです。
引っ越しが近づくにつれ、寂しさも募ります。

遠方からテンチョに会いに来てくださったり、優しいお言葉を掛けて頂いたり、応援してくださったりしてくれるお客様や、お店をやっていて協力してくれる周りの人たちが十分にいるのに離れなくっちゃならない。
「あれっ、なんでこんなに辛い想いをして引っ越しなんてするんだろう」って思う時も正直たまにあります。
でも今は寂しいですけど、五島に行ったらまた新しい出会いの始まりですし、きっと楽しいと思うので今あんまり感傷的になるのはやめときましょう笑。
感謝はしつつ、前を向いて好きなふうに生きていくとしましょう笑。

気になっていた3名のスタッフの今後のお仕事も目処がつきました。
テンチョはホッとするとともに、みんなに負けないようにテンチョも五島でがんばるぞ〜と意欲も湧いてきました!

稲毛での販売も残り2ヶ月弱となりましたが、いつも通り一生懸命美味しいベーグルを焼きます。
最後までたくさんの方に召し上がって頂けるようにがんばりマーーース!!!

8周年を迎えて(色々振り返ってみちゃいました。)

8周年にお越し頂いた皆様ありがとうございました!

もう8周年なんて早いなぁ〜というのが正直な感想です。
最初にお店を開けた時は何にも告知しないで、たった60個のベーグルを作って店頭のショーケースに並べたことを覚えています。
それでもワクワクしていました笑。OLを辞めて自分で新しいことをやってみた満足感に満ち溢れていました笑。

そんなワクワク感も束の間、お店を始めたばかりの頃はオリジナルのレシピ作ることに追われたり、季節で吸水の温度管理が難しかったり、発酵が安定しなかったり、販売してもたくさんのベーグルが残ったりする日もありました。
またお店を開けて3年目に3.11の地震がありました。発生直後の先がまだ見えない時は、目の前のAEONのパンのコーナーにパンが1つも無くなるとブランに人がたくさん押し寄せました。みんながパニックに陥っていました。テンチョも自分のやり方を一旦やめて1日に2度3度パンを焼きました。計画停電の区分けが微妙なエリアでオーブンでパンを焼いている時に電気が落ちるという困難にも数回見舞われました。

更に段々とお店の認知度が上がってくると、人手が足りず1年未満で人材雇用もしたのでスタッフの教育や管理などやったことのないことにも日々追われました。

一生懸命やり過ぎてメニエール病という病気にもなりました。限界までやってみて初めて気づきました、体が資本なんだと。

失敗なんて数え切れないくらいしました。
頭にきたりしたこともあるし、こちらが謝ることもたくさんありました。

でもテンチョはベーグルを作るのが大好きだったし、おばあちゃんになるまでこれを仕事にしようと本気で思っていたので、簡単に辞めたいとは思いませんでした。
小さいお店なので、経営理念なんてかたい言い方もなんですが、こういうお店にしたい!というのはブレないように今までがんばってきました。

↓HPから抜粋しました。

「のんびり・やさしい・おいしい」をキーワードに
普段お忙しい方々に「ゆっくり発酵した、体にやさしい、おいしいベーグル」で
少しでも、こころの“ゆとり”を感じてもらいたい気持ちでお店をはじめました。
当店のベーグルを食べたときに、ふぅっとこころ和むひとときを感じて頂けたら嬉しいです。
そして食べた後にブーグル君(当店マスコットボーイのブタさんです。)のような
笑顔になって頂けたらサイコーに嬉しいです。

そしてお店やるからには、たくさんの人に食べてもらいたいと思い「数をたくさん作ってたくさんの方に召し上がって頂き、たくさんの方を笑顔にしたい」ということも大事な理念になりました。

これがなければテンチョは正直もっとサボっていたでしょう笑。
スタッフも雇わなければ(雇えない)、子供が生まれた時ものんびりとたくさん育休を取ろうと思ったでしょう。でもそうはしなかったんです、テンチョはこうしていきたいってことをちゃんと形にして残したかったからだと思います。ちゃんと続けたかったんだと思います。

クンちゃんにはたまに寂しい思いをさせてごめんって思う時がありますが、これがクンちゃんのお母さんなんです。きっとわかってくれると信じてここまできちゃいました。

ブランブランは週に3回しか開いていませんが、前日は仕込み作業をしているしパン教室などもしているので、実質はそれほど休みがありません。3年前からは子育てとの両立になりました。
そうなってからは特にスタッフに本当に支えられています。
早朝から1人でテンチョがベーグルを焼いていると、8時前にスタッフが来ます。クンちゃんが楽しそうにお喋りする声がスタッフの控え室から聞こえてきます。
幸せな気持ちになります。
子育ての先輩も多いので話も参考になるし、本当に有難い環境です。

仕事面でも今いるメンバーは全員が1年以上一緒にやってくれているので気心も知れてきたし、本当に頼りになる存在です。
テンチョは物忘れが酷いのですが、みんながそれをカバーしてくれています笑。
ゲラゲラ笑ったり、真面目にだまーって黙々と作業をしたり、一緒に仕事をしていて気持ちの良いメンバーです。
あんまり思ったことをストレートに伝えるのは上手くないテンチョですが、夏には「今のメンバーで稲毛のお店を閉める日までやりたい」と伝えました。
ラスト3ヶ月、稲毛で悔いのないように楽しく働きます。
またこれから先もたくさんの方がブランのベーグルで笑顔になれるように努力していきたいと思います。

あら、久し振りに語ってしまったかしら笑。
長い文章になってしまいました。読んで頂きありがとうございました!!!