テンチョの徒然。」カテゴリーアーカイブ

不妊治療のこと、映画編。

最近はめっきりお腹も大きくなってすっかり妊婦さんのテンチョですが、
今日観た映画が少し考えさせられたので、久し振りに不妊治療ネタです。
子供がいないことを重く受け止めてしまっている方がいたら
少しでも気が楽になるんじゃないかな?と思う内容だったので
もし見ていなかったらオススメします。
永作博美主演の、
四十九日のレシピという映画です。
今回5本借りたDVDの中で正直最後にオマケで借りたものでしたが、
一番印象に残ったかもです。
後でHPを見たら、タナダ監督編集の予告編に
「子供のいない人生は空白だと思いますか?」と問いかけが最初にグサッときます。
テンチョも子供が欲しいのにいないことを悩んで辛かった時期、
前向きになって乗り越えたいという気持ちと裏腹に、
周りからのプレッシャーだけでなく、
日常の些細な光景に傷ついたり、
結果が出ない日々に気分が落ち込んだりしました。
「子供できないね、今後夫婦2人で楽しくやってく??」
「うん、やってけるよ。」
自問自答。
頭の中で答えは出しているのに、
気持ちがついていかなかったり、ね、色んな時期がありました。
テンチョは妊娠しましたが、まだ産まれてないので安心できませんし、
なんせ産んでからがスタートです!
映画の中で「子供がいるからって必ずしも良いお母さんだとは限らない」という台詞がありました。そうですよね、がんばらなくっちゃです。
逆に子供がいない女性で素敵な方も世の中にたくさんいらっしゃいます。
自分に自信がなくなると忘れてしまいがちですが、
どんな状況になろうとも「自分らしく」素敵に年を重ねていきたいです。

不妊治療のこと。その6

なんで不妊治療のことを書いたか。
妊娠したからと言ってこの経験を忘れたくなかったから。
人は忘れる生き物だと思う。
出産もどんなに辛かったとしても忘れて
また2人目出産するのも同じかもしれない。
テンチョはお店で赤ちゃんにたくさん会えるから
そういう状況にだいぶ慣れてはいたけれど、
それでも治療中は気持ちの浮き沈みもあるので
知人の出産報告が辛くなったり、
自分だけどうして、、となってしまいがちに。
そして自分て人間がちっさいなとまた反省し、ブルーに。
でもなんとか前を向き毎日を過ごす。
その気持ちを忘れたくなかった。
世の中には色んな状況の人がいるから
痛みがある人がいるから、
自分はできるだけ今後も配慮していきたいとは思う。
不妊治療をしていて有り難い事に友達2人ができた。
お互いにどんな治療をしてるか相談したり、
それがテンチョにはとても気持ちが楽になったり、また1人じゃないと思えた。
ママ友というのはすぐに出来るのに
不妊治療友達はなかなかできないものだと思う。
同じ境遇の人とお喋りして楽になるなら
できるだけそういう環境に身を置くようにするのもいいかもしれない。
それから妊娠してからお客様と話しているうちに
「私も不妊治療してます」とか「してました」と言う方がとても多い。
今の時代なのか、晩婚の方や、女性も仕事が忙しかったり。
子宮の病気を患ってからのチャレンジの方もいた。
みんなそれぞれに仕事をセーブしたりしてがんばって病院に通っている。
がんばって下さい。なんて言うつもりはないです。
いろんなケースがありますが、
テンチョの経験談が少しでも何かの足しになってもらえたらいいと思っています。
またテンチョのように高齢になると子供が出来にくくなることを
若くても自分や旦那さんに何か原因があり子供が出来にくくなることがあり
検査で分かるということを、
テンチョが友人に教えてもらったように
まだ知らない若い世代の方にも知ってもらうきっかけになればいいと思います。
何があっても人生楽しく過ごしたいと思う気持ち。
大事にしたいです。

不妊治療のこと。その5

ホントに何が起こるかわからない。
妊娠はできた。奇跡みたいだった。
テンチョはすごくラッキーなんだと思う。
なのにテンチョとボスは素直に喜べなかった。
妊娠した喜びよりも、流産恐怖があったから
ぬか喜びにならないようお互い慎重だった。
高齢になればなるほど流産の確率も高くなるし、
友人の中に辛い経験をしていた子もいたから。
その後はつわりが辛くなり、一般的に安定期と呼ばれる今まで
なかなか人にも会えず、お腹も大きくなかったから実感も湧かず
ひたすら気持ち悪くてベッドで寝ている生活に変わった。
それをやっと乗り越えて、最近お腹も大きくなり実感が湧いてきた。
まだ元気に産まれるまでは安心できないけど、なんとしても守りたいと思う。

不妊治療のこと。その4

不妊治療を始めてから10ヶ月が過ぎた。
「今回は排卵は詰まっている側だから、
排卵誘発の注射はしないで自然にいきましょう、
それと来月くらいから体外受精を考えた方がいいでしょう」と。
人工授精はタイミング法と近いので(確率的にも体外受精の方が高い)
テンチョにそれをしている時間はもう無いらしく
いきなりの体外受精チャレンジ通告が。
費用も全然違う。
人工授精は1回2〜3万円くらい。
体外受精は1回40万円くらい。
帰って家族会議だ。
ボスは出来るだけ自然な形でがいいと言う。
それはテンチョだって同じだった。
けどもう時間はない。
でもボスは冷静で「もう1つ病院変えてみてもらってみる?」
と言っていた。体外受精以外にもう方法はないのかと考えていたみたいだ。
もう既に2つ目の病院に通っていたから
テンチョはもう病院変えるのやだなーととも思っていた。
排卵日が近づいてテンチョは諦めずいつも通りLHチェックという
おしっこをかけて排卵日を絞っていく検査を家でやっていた。
ラインがでなければ、排卵はまだ。
1本〜3本までのラインがあって数が多い程、排卵が近いけど
毎回3本でるわけではない。
また排卵が終わってしまうとラインが見えなくなっていくものだ。
(基本排卵前後1週間くらい毎日検査する)
その日は初めて3本のラインが出た。ラインが出た32時間以内に排卵する確率が高い。
そうして結果テンチョは自然に妊娠した。
今月は卵管が詰まっている方だと言われていたのに。

不妊治療のこと。その3

凹み気味なテンチョをよそに、
ボスはいつも先の予定を入れるようにしてくれていた。
旅行やマラソン大会も。
「子供ができたらキャンセルになっちゃうよ、
ドタキャンじゃお金も戻らないよ」と言っても。
今思えば、そういうことをチャレンジしている時間も
普通に楽しく過ごしたいって思ってくれていたんだと思う。
なーんにも予定も入れなくって
毎月の結果だけを楽しみに、
そして結果もでなくてブルーに家でひたすら過ごしているよりも、
もっと前向きに楽しく、少し気楽に、と。
そうしているうちに
もし今後夫婦2人で暮らしていくとしても、
どうにか楽しくいけそうだと思えて来るから不思議。
病気もそうだったけど、
不妊治療の経験も人間を一回り大きくしてくれるのかな。